【日本株】決算発表前で手掛かり材料に欠け、トレンド形成は米国市場次第
先週は、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げが9月以降にずれ込む可能性が高くなったことで、米長期金利が上昇し、膠着状態だった米ドル円は、1ドル=153円台まで上昇した。
円安にふれたことで日本株相場は大崩れすることなく、日経平均株価は下値を固めた状況となりました。
国内の決算発表が来週(4月22日以降)に本格化します。
よって今週は手掛かり材料に欠けそうで、値動きは海外等の外部要因に連動する可能性が高いと考えます。
先週金曜日に米国市場は大幅下落しているため、週初は下落して始まりますが、米国の利下げ後退で153円台と円安基調にあることから、日本株市場は比較的底堅い展開が想定され、下落も限定的と考えます。
今週は大きなイベントはないものの、米3月小売売上高のほか、米3月住宅着工件数などの住宅関連指標が多く発表され、強い結果となれば更なる円安も可能性として出てきます。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示
※RSIのパラメータ値は14
日経平均株価のチャートは、75日、200日移動平均線が上向きで、引き続き強い上昇トレンドで、強い相場であることには間違いありません。
RSIは現在50%程度で過熱感はなく、テクニカル的には良い調整となっています。
ここから下落した場合の目途としては、38300円辺りのサポートラインで、更なる下落があった場合は75日移動平均線が目途となります。
上昇した場合は、25日移動平均線と40000円の節目を意識することになります。
<上昇要因>
・米国株市場の非常に強い相場
・円安キープ
・75日、200日移動平均線が全て上向いていること
・RSIなど、オシレーター系の指標で割高感がなくなっている
<下落要因>
・日本株のPERは約17倍となっており割安感は薄れている
・急激な円高
・米国のS&PのPERが約23倍と割高である