【日本株】方向感のない展開も、引き続き米国市場の動向次第。
先週は、5月22日の米エヌビディアの1Qの決算に注目が集まり、予想を上回る内容であったことから、エヌビディアの時間外取引での上昇が支援材料となり、23日には日経平均株価が半導体株主導で再び39000円台を回復しました。ただ、米国市場が利下げ期待の後退から大きく売られたこともあって、なかなか上値の重い展開となっている。
一つ、日本株市場にとって好材料なのが、19日付のレポートで米モルガン・スタンレーが2025年6月末時点のTOPIX(東証株価指数)の目標を従来の2800ポイントから3200ポイントへと引き上げており嬉しいニュースだ。
24日には、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが1.005%をつけ、約12年ぶりの水準まで上昇しました。
やはり、日銀の金融政策への警戒感も日増しに高まっているようで、今週27日に開催する日銀主催の国際コンファランスでは内田副総裁による基調講演が予定されており、追加利上げに関する思惑など、注視したい。
今週は国内においては、大きな材料は見当たらず、米国市場の動向に左右される展開になりそうです。
米経済指標として、本日(27日)はメモリアルデーの祝日で休場ですが、28日の消費者信頼感指数、30日の中古住宅販成約、31日の個人所得・支出、シカゴ購買部協会景気指数などが発表されます。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示
※RSIのパラメータ値は14
先週は、25日移動平均線を下回ったが、75日移動平均線がサポートした形となりました。
この2本の線や、RSIの50%超でウロウロしている展開から方向感のない状況とみることができます。
75日線がサポートする中で25日を超えていくかが注目となりますが、今週の材料難からあまり大きな相場変動は無さそうです。
ただ、今月13日にデッドクロスを形成してので、米国の株式市場などで悪材料が出た場合など、下落することも想定しておきたい。
大幅に下落した場合の下値目途は、4月19日に付けた36700円台となります。
<上昇要因>
・非常に堅調な米国株相場
・ローソク足が200日移動平均線の上にあり、長期的な上昇トレンドは変わらず
<下落要因>
・米経済指標による米市場の動向
・想定外の為替変動