【日本株】米連邦準備理事会(FRB)による9月利下げ観測好材料。急激な円高には要注意。
先週は、日経平均株価が初めて42,000円台に到達後、前日比1,000円を上回る下落があるなど激しい週となりました。
週の半ばまでは海外ファンドと見られる資金流入が続いたことで、日本株買いに長期的上昇への期待が膨らみ、大きく上昇しものの、7月11日に発表された6月の米・消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことで米国の利下げ期待が高まった他、為替市場で政府・日銀による介入観測から一時1ドル157円台まで円高が進行したこと、米ハイテク株の調整もあったことから、日経平均が一転急落し、今年一番の下げ幅を記録することになった。
今週は、4営業日で日本においては大きなイベントはないものの、米国市場においては、16日の米6月小売売上高や17日の米6月住宅着工件数は、米景気に対する見方が為替相場に影響する可能性があります。
米国では、衝撃的な暗殺未遂事件が起きたことでトランプ前大統領が再選されるとの見方が強まり、トランプ銘柄が物色され、規制緩和に対する期待も高まっている。
米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げを始めるとの観測も引き続き出ており、相場の下支えとなりそうだ。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示
※RSIのパラメータ値は14
RSIが80%近辺まで上昇すると、大幅に調整する傾向があるのが良くわかります。
よって、日経平均株価については70%超えで警戒をして、80%で下落することを想定しておくのが良いでしょう。
ローソク足は移動平均線3本の上にあり、25日移動平均線と75日移動平均線のゴールデンクロスも効いており、強い上昇トレンド中にあります。
目先の上昇の目途は7月11日の日中に付けた高値42,426円となり、この水準を超えると43,000円が標的になります。
もし、下落する場合の目途としては4万円の節目や25日移動平均線、41000円のレジスタンスラインになります。
<上昇要因>
・堅調な米国株相場
・米国の9月利下げ観測
・ローソク足が25日、75日、200日移動平均線の上にあり、強い上昇トレンドにある
<下落要因>
・想定外の為替変動(円高方面)
・政府・日銀による円買い介入
・日経平均株価のPER(予想)が17倍を超えており割高