【日本株】米国株市場と為替動向に注目。更なる下落は絶好の買い場に!
先週は、週初に銃撃事件を受けてのトランプ前大統領が再選するとの見方が広がり、トランプ氏の減税政策が企業業績を押し上げるとの期待感と、16日に発表された6月の小売売上高が市場予想を上回まわったことで、景気が低迷せずにインフレが落ち着くのではという期待感から、ダウ平均株価が史上最高値を更新したが、後半は利益確定や、半導体関連が値崩れし下落する中で、日経平均株価は急激な円高も影響し、下落ウィークとなりました。
日経平均株価が初めて42,000円台に到達後、下落が続いている要因として急激な円高があるが、米国のトランプ前大統領がドル高への懸念を示したことや、河野太郎デジタル相が円安是正のために利上げを求める発言をしたことなど、円安が高い水準で続くことが段々と難しくなっているとはいえ、株高局面においてはこのような大幅下落は過去にも良くあったことです。
今週は引き続き、米国市場の動向の他為替の動向に注視する必要があります。
米国の経済指標では、23日に6月中古住宅販売件数、24日に6月新築住宅販売件数、25日に6月耐久財受注、4-6月期GDP(国内総生産)、26日に6月個人所得・および支出、6月PCE(個人消費支出)デフレーターなどの発表があります。
また、テスラなどの決算発表が続くため、米国市場への注目が高まります。
また、バイデン大統領が21日に、秋の大統領選挙での再選を断念して選挙戦から撤退する考えを表明しました。
今度、ハリス副大統領の支持率が急上昇するような展開なども考えられるため、トランプラリーにも注視する必要がでてきます。
さて、今週金曜日はパリ五輪が開催され、株式市場には既に織り込まれているため相場にはほぼ関係がありませんが、日本選手には頑張ってもらいたいですね。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示
※RSIのパラメータ値は14
25日移動平均線を下回ったことで短期的には下落局面となっており、目先のサポートが75日移動平均線になります。
急激な下落により、RSIは50%を切り30%に近づくことがあればそこは反転が想定されます。
中長期的には75日移動平均線、200日移動平均線の上で推移している以上、長いスパンで見た場合の上昇トレンドは継続としてみることができます。
<上昇要因>
・堅調な米国株相場
・米国の9月利下げ観測
・ローソク足が75日、200日移動平均線の上にあり、強い上昇トレンドにある
<下落要因>
・想定外の為替変動(円高方面)
・政府・日銀による円買い介入
・米国の大統領選に関連するリスク