【日本株】トランプ氏圧勝でダウは史上最高値更新!今週はメガバンクの決算発表に注目

2024.11.11 Mon

【日本株】トランプ氏圧勝でダウは史上最高値更新!今週はメガバンクの決算発表に注目

先週は、ビッグイベントであった米大統領選で、共和党候補のトランプ前大統領の圧勝により幕を引けたことで、ある程度織り込まれていたとはいえ、イベント通過の安心感も相まって、ダウは史上最高値を更新し、日経平均は4万円まで迫る展開となりました。
やはり、トランプ氏が1期目に巻き起こした株高の記憶は鮮明に残っており、マーケットは大統領選結果を好感した格好となっている。
また、FOMCにおいても、事前予想通りの0.25ポイントの追加利下げが打ち出され、市場には好印象を与えている状況です。
但し、トランプトレードは先週一旦終了で、この先は企業決算をベースとした業績相場が想定されます。

先週からの日本企業の決算発表本格化にともない、4万円を超える展開にならなかった要因として、中国市場の不振のあおりを受けた企業や、自動車販売の鈍化、特にEV車の伸び悩みなどで自動車セクターや電子部品メーカーなど酷い決算となっている。
また、日経平均株価の予想PERが現在16.2倍程度で割安感は無くなっています。

ただ、今週はメガバンクの決算発表を控えており、金利高局面に入って利ざやの拡大による収益成長期待が強く、日本株を牽引できるかがカギとなりそうです。

また、米国の経済指標も注目で、13日の10月CPI(消費者物価指数)や14日のPPI(生産者物価指数)といった物価関連指標のほか、15日の米10月小売売上高など個人消費に関連した指標があり、インフレ率については今後の米国金融政策に影響を与え、為替の動向に波及するため要注目です。

さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】

※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。
※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。

株価は、3本の移動平均線の上にあり強い展開となっています。ただ、25日、75日、200日と綺麗に並んでいるわけではないので、強い上昇トレンドにあるとは言い切れません。
目先はそれぞれの、移動平均線がサポートとして働くため、下落の目途となります。
上値はやはり、4万円の壁がひとつあり、超えるかが焦点となります。

 

<上昇要因>
・堅調な米国株市場
・米ドル円が150円以上にあり円安傾向にある
・日本企業における好決算

<下落要因>
・急激な為替変動(円高方面)
・日経平均株価に割安感はない