【日本株】戻りを試す展開が続くも、引き続きトランプ氏の発言には要注意!

先週はトランプ氏による関税政策に対する警戒感が大幅に縮小したことで買い安心感に繋がり、上昇傾向となりました。
週末の4月25日には一時35,8358円まで上げ幅を広げ、トランプ政権による相互関税発表前の水準まで回復しました。
トランプ氏がパウエルFRB議長と中国に対する姿勢を大きく転換したことが要因です。
米国をはじめ、世界中の市場関係者など振り回される展開となっていますが、
政治サイトのリアル・クリア・ポリティクスによると、トランプ氏に対する支持率が就任当初は50%超えたものの、3月中旬に不支持が支持を逆転し、4月27日時点では不支持が52.1%と支持の45.4%を上回っており、トランプ氏への不信感は非常に強くなっています。
この状況では、来年の中間選挙において、トランプ米政権下では厳しい見通しとなりそうで、
何とかこの状況を好転する動きに期待をしたいです。
さて、今週は来週は、引き続きトランプ大統領の発言に影響されることを念頭におきつつも、
日本では決算発表が本格化される中、これまで売り込まれていた銘柄については、悪材料出尽くしで一時的には買いに向かい易いのではと考えます。
ただ、来期の見通しに関しては、まだまだ不透明感も多く、企業側もポジティブな発表は少ないかもしれません。
今週は、5月1日まで、日銀の金融政策決定会合がありますが、金融政策の変更は今のところなさそうです。
米国では、4月30日に、米1-3月期GDP(国内総生産)速報値や米個人所得・個人支出・デフレーター、5月1日ISM製造業景況指数、5月2日に米雇用統計など注目度の高い米経済指標が相次ぎますので、
要注目です。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。
※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。
日経平均株価は、25日移動平均線を上回り戻りを試す展開が続いています。
RSIも50%を超えて買い優勢となっています。
上値は75日移動平均線や200日移動平均線になりますが、その水準に戻すには少し時間がかかりそうだ。
下値は25日移動平均線や34000円。更に下落した場合は、32000円や4月7日の安値ラインになりますが、よっぽどのことがない限り、そこまでの下落はないと考えます。
<上昇要因>
・決算発表と良好な今後の見通し
・米中貿易戦争の落ちつき
・25日移動平均線を上回る
<下落要因>
・トランプ関税の不確実性、トランプ発言
・更なる円高水準になった場合(140円を下回るなど)