【日本株】祝!日経平均株価50000円突破。中銀ウィークと決算シーズン本格化でボラティリティに要注意。

2025.10.27 Mon

【日本株】祝!日経平均株価50000円突破。中銀ウィークと決算シーズン本格化でボラティリティに要注意。

<先週の動き>

先週の日本株市場は「高市トレード(高市早苗氏が首相候補として注目される思惑買い)」が活発化し、日経平均株価は節目の5万円手前まで上昇しました。

しかし、週後半には短期的な利益確定売り(利食い)に押される展開となり、

上値は重くなったものの、下値では押し目買いが入り、比較的底堅い値動きが維持されました。

 

<今週の動き>

今週の東京株式市場は、週初から日経平均株価が取引時間中として初めて5万円の大台を突破するなど、大幅高でスタートしました。

背景には、米中貿易協議(~26日)での対立緩和期待や、高市早苗内閣の高い支持率が追い風となり、投資家心理を一段と押し上げたことが挙げられます。

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(SBG)やアドバンテストなどAI・半導体関連株に買いが広がり、さらに高市政権の政策期待を背景に、防衛・造船関連株(例:川崎重工業も上昇。海外投資家の資金流入が継続しており、相場を押し上げる原動力となっています。

 

■ 今週の注目イベント:「中銀ウイーク」

今週は主要中銀の政策イベントが集中する「中銀ウイーク」で、結果次第では、為替や金利の変動を通じて株式市場にも影響が及ぶ可能性があります。

【米国】FOMC1029日)

→ 金利据え置きが基本シナリオながら、声明文やパウエル議長発言に注目。

【日本】日銀金融政策決定会合(1029日~30日)

→ 物価見通しの上方修正や、出口戦略の方向性が焦点。

【欧州】ECB理事会(1030日)

→ 利下げペースや景気見通しへのスタンスが注目点。

 

■ 決算シーズン本格化

米国では、マイクロソフト、アルファベット、メタなど主要ハイテク企業の決算発表が予定されており、日本企業でも本格的に決算発表がスタートします。

特にAI・半導体・輸出関連など、テーマ株の決算内容次第では一段高への動きも期待されます。

一方で、業績見通しの下方修正や円高進行などには注意が必要です。

 

【日経平均株価(日足チャート)】

※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。

※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。

 

ローソク足が、25日、75日、200日移動平均線の上にあり、非常に強い相場であることがわかります。

RSI70%80%近辺まで上がると調整しやすくなるのが、先週短期的な調整もあったため、強い過熱感はありません。

 

上値は、節目となる50000円を突破したことで節目となる51000円。

下値は、各移動平均線がポイントとなります。

  

 

 

<上昇要因>

・高市新総理誕生による「高市トレード」継続

・米国利下げへの期待

・米国決算本格化で好決算だった場合

25日、75日、200日移動平均線でパーフェクトオーダーを形成

 

 

<下落要因>

・日経平均株価PER18倍以上で高水準による調整

・中銀ウイークでネガティブサプライズがあった場合

・急激な円高水準になった場合