【日本株】外国人投資家の買い継続がカギ。ジャクソンホール会議に注目!
先週は、非常に強い戻り局面となり、最終的に先週末と比べて3037.67円高い38,062.67円と、38,000円台で終えました。
強いリバウンドに、13日発表の7月の米・卸売物価指数(PPI)と14日発表の米・消費者物価指数(CPI)がともに市場の予想を下回り、9月17〜18日に開催される米・連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が高まったとことで、米国市場が非常に強い動きとなり、日本株市場にも好影響を与えたことで、大きな値上がりとなった。
大幅に売り越していた外国人投資家も、大きな買い越しを記録しており、やはり外国人の動向が今後のカギを握ります。
米国のVIX指数においては、ボラティリティ(変動率)が急低下しており、投資家の不安心理は和らいでいる。
今週は、1年の中でも最も注目すべきイベントである、世界の中央銀行関係者らが集まる経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)が現地の22日、23日、24日で開かれます。
パウエル議長は23日に登壇し、9月の利下げを期待するような内容となれば、米国株市場は更に強くなり、日本株にも好材料となります。
但し、岸田首相が14日に自民党総裁選への不出馬を表明したため、海外投資家は政治リスクを嫌うことから、政局動向を見極めたいとする動きが予想され、外国人投資家の売買動向に影響を与えそうです。
経済指標の発表で主だったものははく、日本で23日発表の7月の全国消費者物価指数(CPI)ぐらいです。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。
※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。
先週の金曜日、一気に200日の移動平均線を上回ったことで、200日移動平均線が目先のサポートラインとなり、サポートされながら推移していけば再度長期上昇トレンドに戻ったと判断することができるため、200日移動平均線には注目する必要があります。
RSIは50%を回復しているため売られ過ぎでも、買われ過ぎでもない状況にあります。
目先の上昇目途は75日移動平均線で、このラインを上回り、25日と75日でゴールデンクロスを形成すると、中長的にも強い相場となります。
<上昇要因>
・米国の9月利下げ観測
・200日移動平均線を上回り長期上昇トレンドに
・日米の良好な決算
<下落要因>
・急激な為替変動(円高方面)
・岸田首相の総裁選不出馬による、政治リスク
・海外の地政学的リスク