【日本株】ダウ最高値更新が日本株上昇を牽引するも、米経済指標に注目!
先週は、米エヌビディアの決算に非常に多くの注目が集まり、前半は決算発表を前に値動きに乏しい展開であったが、良好な決算発表であったことで、日・米の株式市場は無難に通過したと言っていい良いでしょう。
新たな四半期の売上見通しが一部の高い期待値に届かなかったものの、生成AIや半導体市場そのものは力強さを感じ、今後も期待される産業であると考える。
米国市場では、ダウ平均株価が史上最高値を更新。
9月の利下げ観測を背景に、景気に対する楽観的な見方が株価の上昇を支える構図となっており、非常に強い相場となっている。
しかし、今週は6日に発表される米雇用統計に注目が集まる。
9月18日に予定されているFOMCでの利下げ幅については、通常の0.25%が想定されていますが、米雇用統計で予想よりも悪い結果となれば0.5%の可能性も出てきますし、その場合は円高局面となるでしょう。
そうすると、大幅な変更は景気悪化懸念の裏返しと判断され、米国の景気後退に対する不安が強まり、株式相場には悪影響を与えます。
雇用統計以外にも、9月3日に8月のISM製造業景況指数、4日に7月の雇用動態調査(JOLTS)求人件数と米・地区連銀経済報告(ベージュブック)、5日に8月の総合購買担当者景気指数(PMI)改定値と8月のISM非製造業景況指数があるなど、今週も米国経済指標に注目で、日経平均株価は米国市場次第の動きとなるでしょう。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。
※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。
今週は75日移動平均線を上回り、25日移動平均線が200日移動平均線を下から突き抜けるゴールデンクロスが期待されます。
200日移動平均線の上に位置しており、長期的には上向きです。
RSIは60%に近づいているが、まだ買われ過ぎではありません。
下落した場合のサポートは200日移動平均線になります。
<上昇要因>
・米国の9月利下げ観測
・200日移動平均線を上回り長期上昇トレンド
・ダウ史上最高値更新
<下落要因>
・急激な為替変動(円高方面)
・米雇用統計で予想を大幅に下回る
・海外の地政学的リスク