ボリンジャーバンド

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トレンド系現役の米トレーダーが開発した「ボリンジャーバンド」

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは米国の現役トレーダーで、テクニカルアナリストであるジョン・A・ボリンジャー氏が1983年に考案したテクニカル指標です。ボリンジャーバンドは標準偏差と正規分布の考え方に基づいた指標で、国内外で非常に人気の指標です。

※ジョン・A・ボリンジャー氏は、日本テクニカルアナリスト協会が主催するセミナー講演のために何度か来日もされており、日本を非常に好んでいます。

1.ボリンジャーバンドとは?

ボリンジャー・バンドは、チャート上の移動平均線を中心に上下に標準偏差に基づき算出されたラインを描画するテクニカル指標です。 収束と拡散を繰り返していることで、この動きにあわせて「トレンドフォーロー」、「逆張り」のそれぞれのトレードに利用することができます。

ボリンジャーバンドの基本形は5つの線で構成されており、真ん中の単純移動平均線(SMA)とその上の線を+1σ(シグマ)、さらに上の線を+2σといい、単純移動平均線の下の線をを-1σ、さらに下の線を-2σといいます。
※更に上下に+3σ、-3σを表示する場合もあります。

そして、これらの上下の線をバンド(帯)といい、ボリンジャーバンドは、価格変動の大きさをバンド幅で表したものになります。

ボリンジャーバンドの計算式

【各バンドの計算式】

ボリンジャーバンドの上下バンドは、単純移動平均線に標準偏差(σ)を加減したもので、以下のような簡単な計算式で求められます。

 ±1σ =  n日の単純移動平均  ± n日の標準偏差

 ±2σ = n日の単純移動平均 ± n日の標準偏差 × 2

 ±3σ = n日の単純移動平均 ± n日の標準偏差 × 3

【標準偏差の計算式】

標準偏差とはデータのばらつきがどれくらいあるかを数値で表したものです。データのばらつきとはボリンジャーバンドで言えば、過去n日間の価格変動が大きいか小さいかと考えてもらえれば問題ありません。

 標準偏差=√(n×n日間の終値の2乗の合計-n日間の終値の合計の2乗)÷(n×(n-1))

統計学における正規分布の考え方

統計学の正規分布では、データは次の確率で各標準偏差の範囲に分布すると考えます。 よって、ボリンジャーバンドでは、下記の確率で過去の価格がそれぞれのラインの間の範囲内に収まるとされています。

注意点として、ボリンジャーバンドはあくまでも過去の価格から標準偏差を求め、それぞれの価格が正規分布の確率でバンド内に収まるよう描かれているに過ぎず、未来の価格がバンド内に収まる確率を表すわけではありません。 また、ボリンジャーバンドで採用しているデータはn日間の終値なので、前提が違ってきます。よって、強いトレンドが発生している局面では、±2σの範囲外で価格が連続することがあり、それは決して珍しいことではないのです。

2.ボリンジャーバンドの使い方

ボリンジャーバンドの4つの使い方

ボリンジャーバンドには、「スクイーズ」、「エクスパンション」、「バンドウォーク」、「ボージ」の4つのパターンがあり、それぞれにを見極めることでトレンドの発生や継続、トレンドの終了、そして売買のタイミングをはかることができます。

①スクイーズ スクイーズ(squeeze)は英語で「押しつぶす・絞る」という意味があります。 バンド幅が縮小した状態のことで、ボラティリティが低くなると発生し、保合い相場(レンジ相場)であることを示唆します。エネルギーが溜まっている状態で、エクスパンションが起こるのを待っている状態です。

②エクスパッション エクスパンション(expansion)は英語で「拡大・発展」という意味があります。 スクイーズの状態からバンド幅が拡大していくのがエクスパンションです。スクイーズからバンド幅が広がっていくことは、新しい大きなトレンドに入っていることを示唆しています。

③バンドウォーク バンドウォークは、ボリンジャーバンドの±2(若しくは±3)にの線に沿って、価格が推移している状態です。上昇トレンドのときはローソク足が+2σに沿って、下降トレンドのときは-2σに沿って推移します。トレンドが継続しているときに発生するパターンです。

④ボージ ボージ(bulge)は英語で「出っ張り・膨らみ」という意味があります。 エクスパンションしてバンド幅が一番拡大したところ(若しくは拡大後に縮小しはじめたところ)をいいます。その後はバンド幅が縮小に向かうことから、トレンド転換の可能性が高まります。

ボリンジャーバンドで利用する単純移動平均線の設定値は、想定するトレード期間によって、自分好みに設定するのがよいですが、一般的には「20日、25日」で、長めの場合は「50日、75日、100日」がおススメです。週足の場合は、「13週、26週」あたりでしょう。

 

トレンドフォロー(順張り型)として使うのが一般的

ボリンジャーバンドは、上で説明した正規分布の観点から、「±1」「±2」「±3」の範囲内に収まるだろうと想定し、逆張りとして利用しようと考えがちです。もちろん逆張りとしての利用も可能ですが、一般的には、開発者のジョン・A・ボリンジャー氏も推奨しているトレンドフォローとして利用するのが効果的です。

【エントリーのタイミング】 スクイーズ(収縮)したバンドが横ばいからエクスパンション(拡大)し、価格が±2σの線を抜けたときに、ブレイクした方向にエントリーします。 ※「ボラティリティ・ブレイクアウト」と呼ばれます。

小さい動きの中でエネルギーを蓄えた相場が、ボラティリティ(価格の変動幅)が高まり、バンドを突破(ブレイクアウト)したときに、大きなエネルギーが放出されるイメージです。

■買いシグナル バンドが収縮から拡大し、価格が+2σを上に突き抜けたら買い
■売りシグナル バンドが収縮から拡大し、価格が-2σを下に突き抜けたら売り

バンドが拡大から収縮に推移したら、相場はエネルギーを出しきってトレンドが終了したこになります。つまり、エクスパンションかして、ポージを形成し、スクイーズへと変化すれ、決済のポイントとして判断ができます。
また、ポージが形成されたタイミングを決済タイミングとみるのも良いでしょう。スクイーズへ移行した時の株価より利益幅を狙える場合が多々あります。

 

レンジ相場での逆張り手法として利用

ボリンジャーバンドが、スクイーズ状態であるレンジ相場の場合は、オシレーター系でよく使われる逆張りが使えます。 逆張りでは、価格が+2σ(+1σ)に達したら上がりすぎ(買われすぎ)、価格が−2σ(-1σ)に達したら下がりすぎ(売られすぎ)であると判断します。

■買いシグナル バンドが縮小状態で、価格が-2σにタッチ(若しくは下抜)したら買い
■売りシグナル バンドが縮小状態で、価格が+2σにタッチ(若しくは上抜)したら売り

レンジ相場で使われる逆張りですが、このような相場のときはややボラティリティが低くバンドは狭めで、なおかつそれぞれのバンドが水平気味に推移します。ポイントとしては、5本の線がきれいな横向きになっているとき、逆張りをしかけやすい相場と考えましょう。

3.ボリンジャーバンドの応用編

MACDとの組み合わせで精度の高いエントリー

ボリンジャーバンドだけでも使えなくないですが、当然、他のテクニカル指標を組み合わせることで、より精度の高い売買判断ができる場合があります。例えば、エントリーのタイミングとして非常に有効的なシグナルを発するMACDとの併用利用がおススメです。

また、「±2σ」を超えてきたからといって必ずしも「バンドウォーク」に移行し、上昇・下落トレンドが続くとは限らないため、MACDでトレンドの継続を確認することで、エントリーした方向に自信を持つことができます。

【エントリータイミング】 (買①)MACD線が、MACDシグナル線を下から上に突き抜ける「ゴールデンクロス」と、20日移動平均線を株価が上抜けたタイミングを一つ目の買い場とします。

(買②)価格が+2σを突き抜けたタイミングで追随買いとします。更に、MACDで0ラインを越えれば更に強い上昇シグナルと判断でき、その後、MACDの2本線が右肩上がりであれば、ボリンジャーバンドのバンドウォークの信憑性も非常に高まります。

RSIなどのオシレータ系指標で買われ過ぎの判断をして決済することで、より利幅を得ることが可能ですので、更にもう一つ指標を表示させるのもおススメ。

4.ボリンジャーバンドのまとめ

●ボリンジャー・バンドは、チャート上の移動平均線を中心に上下に標準偏差に基づき算出されたラインを描画する指標で、価格変動の大きさをバンド幅で表したものになること。

●逆張りとしての利用も可能だが、開発者のジョン・A・ボリンジャー氏も推奨しているトレンドフォローとして利用する方が効果を発揮し、「ボラティリティ・ブレイクアウト」手法が有効的。

●MACDなどと併用利用をすることで、より強いエントリータイミングを見つけることが可能で、バンドウォークへの移行や強い継続なども確認できる。

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