【祝!日本株】約34半ぶりにTOPIXが史上最高値更新。今週はパッシブ型ETF決算による売り需要に要注意
先週は、TOPIXが約34年半ぶりに史上最高値を更新しました。
現在約2100銘柄で構成されているTOPIXですが、2028年にまでに1200銘柄まで絞り込み、定期入れ替えも実施していくことになると、先月東証から発表がありました(TOPIX改革)ので、より魅力的な指数になることは間違いないでしょうか。
日経平均株価も約3カ月半ぶりに最高値を更新しました。
米国で良好な経済指標を受けて金利が低下し、グロース系の銘柄が上昇し、日本でも半導体関連などに見直し買いが入りました。
また、日銀による金融政策の変更(利上げ)への思惑が高まったことで長期金利が上昇して、それを受けた銀行株への物色もみられました。
さて、今週は8日(月)と10日(水)に日経平均やTOPIX型ETFの決算日が予定されており、分配金捻出のための売りが発生するため、過去のデータを踏まえると油断できません。
先週の大幅高の反落も考慮する必要がありますが、押し目狙いの買い意欲も強いため、大幅に崩れることは考えられないでしょう。
米国では、経済指標で11日(木)の6月消費者物価指数(CPI)や、12日(金)には6月卸売物価指数(PPI)、7月ミシガン大消費者態度指数の速報値があり、注目となります。
7月7日に東京都知事選と都議補選がありましたが、事前予想通りで小池氏が当選し、圧勝したが、同時に行われた九つの都議補選では、候補を立てた8選挙区で2勝6敗と大きく負けたことで、党内の岸田おろしが強まる可能性が高く、政治不安には注意が必要です。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示
※RSIのパラメータ値は14
約2か月間続いたレンジ相場を上に突き抜けて、勢いよく上昇したことで3月の高値を更新したが、目先はレジスタンスラインとなりますので、更にこのラインを抜けていくかどうかが注目となります。
ローソク足は移動平均線3本の上にあり、25日移動平均線と75日移動平均線のゴールデンクロスも先週達成し、強い上昇トレンドが見込まれます。
RSIは一旦70%を超えていているので過熱感が発生しているので、一時的な下落は想定しておきましょう。
もし、下落する場合の目途としては4万円の節目や移動平均線になります。
<上昇要因>
・堅調な米国株相場
・ローソク足が25日、75日、200日移動平均線の上にあり、上昇トレンドにある
<下落要因>
・TOPIX型ETFの決算日による現物売り需要
・想定外の為替変動(円高方面)
・日経平均株価のPER(予想)が17倍を超えており割高