【日本株】米国市場の弱含みと週末の雇用統計で神経質な展開か
2024年は、日経平均株価が年間を通じて20%超上昇し非常に強い年でした。
バブル後最高値を更新し、7月には42000円を超えるも、8月に暴落しその後はレンジ相場で推移しました。
今年は、トランプ政権における不安要素や国内では少数与党のデメリット化、日銀による利上げなど、株式市場で警戒する要素は多々あるものの、この強い流れは鈍化しつつ継続されるのではと考えています。
日本市場では、昨年も強かった防衛関連やAI、半導体が引き続き人気化するが、やはり一番注目できるのは銀行セクターになる。
今年も金融正常化へ向けて、数回の利上げが想定されており、利ざや改善などの収益性改善も見込まれており、特にメガバンクは強そうだ。
他にも、現在はあまり評価されていない大阪万博でのインバウンド期待や、暗号資産関連、第一次ベビーブームの団塊世代が75歳以上となり、本格的な超高齢社会が到来することによる介護関連など、面白いセクターが多くあります。
さて、今週は週末に米雇用統計が控えており、様子見ムードになりつつも年末年始の米国市場が弱含みだったため、ご祝儀相場にならず、渋い展開が予想されます。
雇用統計以外にも、米国では多くの指標が発表されます。
7日は貿易収支、8日はISM非製造業景気指数、ADP雇用者数(前月比)、9日は新規失業保険申請件数など目白押しとなります。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。
※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。
日経平均株価のチャートは、引き続き3本の移動平均線が収縮状態ではあるものの、3本の上で推移しており、底堅い状況にあります。
上値は40000円、節目の41000円となります。
下値は3本の移動平均線となりますが、更に下回る場合はは節目となる38000円がサポートとなります。
RSIは昨年9月以降50%前後をうろうろしており、引き続き方向感のない相場であることがよくわかります。
<上昇要因>
・株価が3本の移動平均線の上にあること
・米ドル円が円安傾向にあること
<下落要因>
・急激な為替変動(円高方面)
・3本の移動平均線を下回った場合