【日本株】FRBによる追加利下げ鈍化観測の影響と20日のトランプ氏就任が重荷に!

2025.01.14 Tue

【日本株】FRBによる追加利下げ鈍化観測の影響と20日のトランプ氏就任が重荷に!

先週は2025年初日の大発会で大きく下落したものの、米国市場でエヌビディアなどの半導体株が買われた流れを引き継ぎ、日経平均株価は一時4万円超えるシーンもありましたが、次期トランプ政権の政策に対する不安感や、米FRBの利下げペースが鈍化する可能性が出てきたことで弱含む展開となりました。

米労働省が10日に発表した2024年12月の雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比25万6,000人増と、事前予想の平均である15万5,000人増を大きく上回ったため、FRBによる利下げは更に遠のいた格好となり、米国株市場も弱い相場となっています。

また、バイデン大統領による日本製鉄(5401)のUSスチール買収阻止やトランプ次期大統領による一律関税の導入など、日本企業にとってリスクを意識せざるを得ない状況です。

年始から米国に振り回されている状況だが、今週も引き続き神経質な展開になりそうです。

日本では、長期金利(10年債利回り)も上昇傾向で、日本株全般的には優しくなく、金利上昇メリットの高い、銀行セクターがポイントになりそうです。

今週の経済指標の発表は、米国において14日の12月PPI(生産者物価指数)や15日の12月CPI(消費者物価指数)、さらに16日の12月小売売上高や17日の12月住宅着工件数などがあります。

さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。
※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。

日経平均株価のチャートは、引き続き3本の移動平均線が収縮状態にあり、75日、200日移動平均線を下回る状況も想定せざるを得ないです。
上値は40000円、節目の41000円となります。
200日移動平均線となりますが、更に下回る場合は節目となる38000円がサポートとなります。

RSIは昨年9月以降50%前後をうろうろしており、引き続き方向感のない相場であることがよくわかります。

<上昇要因>
・米ドル円が円安傾向にあること
・米大手金融の決算発表で良好だった場合

<下落要因>
・トランプ氏の動向によるリスク
・200日移動平均線を下回った場合
・米利下げ観測の期待減