【日本株】トランプ関税が決まる!追加関税などに要注意だが材料出尽くしで反転の可能性も

週は、前半は戻りを試す展開でしたが、トランプ大統領が米国に輸入されるすべての自動車に対して25%の関税を課すと正式発表したことへの嫌気や、3月企業の権利落ちも重なり、大幅に下落しました。
エヌビディア(NVDA)が軟調に推移していることも、投資家心理を悪化させています。
さて、今週はついに、貿易相手国と同じ水準まで関税率を引き上げる「相互関税」の詳細などを4月2日に発表する予定です
市場は厳しい内容への警戒感を募らせていますので、もし、相互関税が予想ほど厳しいものでなければ安心感からリバウンドを見せる可能性もありますし、悪材料出尽くしとマーケットは判断してもおかしくありません。
また、名実ともに新年度入りする来週は、「4月高、こいのぼり天井」という相場格言があり、新年度になると新規資金が流入し、5月の初旬ごろまでは相場が上昇しやすいといったアノマリーがあります。
よって、期待できる半面、週後半には米雇用統計の発表を控えていることから、引き続き積極的な売買は手控えられそうです。
また、28日に2月個人所得・および支出、2月PCE(個人消費支出)デフレーター、4月1日に3月ISM(供給管理協会)製造業景況指数、2日に3月ADP雇用統計、2月耐久財受注(確報値)、3日に2月貿易収支、3月ISM非製造業景況指数と米国では指標発表が目白押しです。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。
※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。
3本の移動平均線を下回っており弱気相場の様相です。
下値は、赤線の36000円近辺となりますが、更に下回る場合は節目となる35000円近辺となります。
上値は3本の移動平均線になりますが、突き抜けるにはもう少し時間が必要になりそうです。
RSIは50%を切り下向いているため弱気相場にあります。
<上昇要因>
・トランプ関税材料出尽くし
・新年度入りで新規資金流入
<下落要因>
・トランプ関税の想定以上の厳しい結果だった場合
・急激な円高
・米経済指標のネガティブサプライズ