【日本株】決算発表一巡で材料出尽くしも、AI・半導体株の戻りに注目

2026.08.17 Mon

【日本株】決算発表一巡で材料出尽くしも、AI・半導体株の戻りに注目

<先週の動き>

先週、週初は米雇用関連指標の軟化を受けてFRBの追加利上げ観測が後退したことが好感され、前週まで調整していたハイテク・半導体関連株に買い戻しが入った。

アドバンテストや東京エレクトロンなど指数寄与度の高い銘柄が相場を牽引し、日経平均株価は堅調なスタートとなった。

週半ば以降は、国内企業の決算発表がピークを迎え、好業績や業績見通しの上方修正、自社株買いなど株主還元策を発表した企業を中心に物色が活発化した。

AI・半導体関連株だけでなく、機械や金融、不動産などにも買いが広がり、相場全体の底堅さが意識される展開となった。

一方、為替市場では日米協調介入後の円高効果が徐々に薄れ、ドル円相場は再び円安方向へ戻る動きがみられた。輸出企業に対する過度な業績懸念が後退したことも、日本株の支援材料となった。

総じてAI・半導体関連株の反発に加え、決算を手掛かりとした個別物色や幅広い業種への資金流入が相場を支えた1週間となり、日経平均株価は69,000円台回復を視野に入れる水準まで上昇し、TOPIXは史上最高値を更新するなど、市場全体ではリスク選好姿勢が強まった。

 

<今週の動き>

今週の東京株式市場は、主要企業の決算発表が一巡したことで、新たな材料に乏しく、個別銘柄では「材料出尽くし」と受け止められる動きが出やすい展開となりそうだ。

先週はTOPIXが史上最高値を更新したものの、短期間での上昇を受けて利益確定売りも入りやすく、相場全体としては一服感が意識される局面にある。

一方、引き続きAI・半導体関連株には買い戻しの動きが見られ、相場の修復が進んでいる。

もっとも、来週に予定されているエヌビディアの決算発表は、AI関連株全体の方向性を左右する重要イベントとなるため、投資家の間では積極的にポジションを積み増す動きは限定的となる可能性が高い。

また、為替市場では日米協調介入後に進んだ円高が一服し、足元では再び円安方向へ戻る動きが見られている。このため、自動車や電機、機械など輸出関連銘柄には追い風となりやすく、AI・半導体関連株以外にも物色の広がりが期待される。

当面は、エヌビディア決算を見極めたいとの様子見姿勢が強まる一方、決算内容が良好だった銘柄や円安メリットを享受する輸出関連株を中心とした個別物色が相場を支える展開となりそうだ。

 

 

【日経平均株価(日足チャート)】

※移動平均線は、25日(緑色)、75日(赤色)、200日(紫色)を表示。

※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。

 

日経平均株価は、25日・75日・200日移動平均線のすべてを上回って推移しており、短期・中期・長期の各時間軸で強い上昇トレンドを維持している。

足元では、これまで下向きだった25日移動平均線が上向きへ転換するかが注目される。

この動きが確認されれば、短期トレンドの改善が一段と鮮明となり、相場の上昇基調が強まる可能性がある。

下値の目安としては、まず25日、75日移動平均線がサポートラインとして意識されよう。一方、上値については心理的節目である70,000円が当面のターゲットとなり、これを明確に上抜ければ、6月につけた高値である72,000円近辺の更新を試す展開も期待される。

また、オシレーター系指標であるRSI50%を上回って推移しており、相場のモメンタムは改善傾向にある。現時点では過熱感も見られず、テクニカル面からは上昇余地を残した状態と判断される。

 

 

 

<上昇要因>

  • AI・半導体関連株への資金流入継続
  • 円安基調による輸出関連株への追い風
  • 決算通過後の個別物色の活発化

 

<下落要因>

  • エヌビディア決算を前にした利益確定売り・様子見ムード
  • TOPIXの高値警戒感
  • 中東情勢や為替の急変など外部環境の悪化