【日本株】良好な米雇用統計を受け底堅く推移!

2025.06.09 Mon

【日本株】良好な米雇用統計を受け底堅く推移!

先週は、トランプ関税に関する報道への感応度が徐々に薄まっていくなか、トランプ大統領とイーロン・マスク氏がお互いを公然と非難し合ったことから、マスク氏がCEOを務める電気自動車(EV)大手のテスラの株価が13%超急落するなどがあったものの、25日移動平均線と200日移動平均線とのレンジ内で推移し、ボラティリティのない方向感の定まらない週でした。

 

6日に発表のあった米雇用統計では、景気の動向を敏感に示す農業分野以外の就業者が前月から139000人増加しまし、市場予想をやや上回ったことから、近く景気が減速するとの懸念が和らぎました。

これを受け、米国株市場は上昇してS&P500種は6000台に再び乗せるなど、堅調に推移しています。

 

今週の日本株も米国株相場の好影響から上昇してスタートし、200日移動平均線を超えて底堅く推移していくと考えます。

 

米国の経済指標では、9日に米4月卸売売上高、11日に5CPI(消費者物価指数)、12日に5PPI(生産者物価指数)、13日に6月ミシガン大学消費者信頼感指数が発表されます。

 

米・中首脳による電話協議で閣僚級協議を開くことに合意したことから貿易摩擦への過度な警戒が和らぐことが期待され、マーケット全般的にリスクオンが期待できる状況にありそうです。

 

さて、日経平均株価のチャート分析にはります。

 

【日経平均株価(日足チャート)】

※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。

※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。

 

日経平均株価は、先週かなり小さいレンジ内で推移しました。

今週は200日移動平均線を超えて維持するかに注目です。

高値は5月中旬と下旬に付けた38400円を超えたあたりがレジスタンスラインとして効いるので、そのラインを意識することと、その次は、日経平均PER16倍の38800円あたり、

節目の39000円になります。

下値は、各移動平均線。

 

RSI50%を超えて推移しており、買い方有利であることがわかります。

また、過熱感はまだ見られません。

 

 

<上昇要因>

・米・中貿易摩擦の改善

・日・米関税交渉への期待

2575200日移動平均線の上にある

 

<下落要因>

・トランプ関税の不確実性、トランプ発言

・急激な高水準になった場合(140円を下回るなど)