【日本株】参院選投開票前で積極的な売買は手控えられるも、堅調なナスダック市場で底堅い!
先週は、トランプ大統領が7日に「日本に対して8月1日から25%の関税を課す」と正式に発表しましたが、前週の7月1日には「日本の関税率を30〜35%以上に引き上げる可能性がある」と示唆していたこともあり、今回の25%という発表は市場にとって想定よりも軽い内容と受け止められるなど、トランプ関税の影響は軽微であり日本株にとっては、底堅い展開となりました。
米国では、ナスダック総合株価指数が連日で過去最高値を更新するなど、ハイテク株の強い動きが際立っている。
特にエヌビディアの最高値更新が市場をけん引しており、その流れを受けて、日本株市場でもアドバンテストが最高値を更新するなど半導体関連株が好調です。
このような背景から、来週も、米国市場の好調を受けて底堅い展開が続くことが予想されます。
ただ、日本では非常に注目されている20日の参院選投開票があるため、様子見姿勢となりそうで、上昇していくようなシナリオは想定しづらく、ポジションを減らす投資家も増えそうです。
米国の経済指標では、15日に6月CPI(消費者物価指数)、7月NY連銀製造業景気指数、16日に6月PPI(生産者物価指数)、6月鉱工業生産、17日に6月小売売上高、7月フィラデルフィア連銀景況指数、18日に6月住宅着工件数、7月ミシガン大学消費者信頼感指数など多くの指標が発表されます。
CPIの結果次第では、FOMCでの利下げ再開観測が強まることになりますので、注視したいです。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】

※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。
※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。
日経平均株価は3本の移動平均線の上で推移しており、強い相場となっています。
200日移動平均線を75日移動平均線が上回れば「パーフェクトオーダー」となり、更に強い相場を示唆しますが、目先は難しそうですね。
下値目途は25日線、その次は200日線。
上値は、直近高値の40,800円あたりになります。
RSIは過熱感がなくなっているものの、50%を下回ると売り方優位になるので、50%ラインは注目です。
<上昇要因>
・エヌビディアなど半導体株関連が牽引する堅調な米国株市場
・3本の移動平均線の上で推移
・CPIの結果次第で米国での利下げ期待
<下落要因>
・参院選前のポジション減。
・トランプ関税の不確実性、トランプ発言
・急激な高水準になった場合(140円を下回るなど)






