【日本株】高値警戒感から上値が重くなる展開も。引き続き決算発表に注目で銘柄選別が重要!
<先週の動き>
先週の株式市場は連日で最高値を更新するなど堅調に推移しました。
10月29日の米FOMCでは予想通り0.25%の利下げが決定され、翌30日の日銀会合では利上げが見送られました。
日米首脳会談では良好な関係が確認され、米中首脳会談では中国のレアアース規制が1年延期、米国が対中関税を10%引き下げる方針を示したことが好材料となりました。
また、決算発表が本格化する中、通期計画を上方修正したアドバンテスト(6857)が29日にストップ高となり、日経平均を1077円押し上げました。
<今週の動き>
今週は、前週までの強い上昇を背景に、やや「利確売り」や「材料出尽くし」の警戒感も出てくる可能性があります。
一方で、引き続き政策・地政学リスクの緩和(前週の米中関係改善など)を背景に株式市場には追い風となる余地もあります。
日本株市場は、円安が続けば輸出関連株(半導体、機械、素材)に引き続き注目で、今週も決算発表が注目で、前週好調だった半導体関連など「上方修正期待」がある銘柄群も監視対象となります。
米国では、政府機関閉鎖が続いており、今週は民間が発表する「米ADP雇用統計」や「米ISM非製造業景気指数」などに注目です。
とにかく、決算期待・予想修正の動きが注目で、個別株次第で指数の動きも左右されるため、銘柄選別が重要です。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。
※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。
ローソク足が、25日、75日、200日移動平均線の上にあり、非常に強い相場であることがわかります。
RSIが70%~80%近辺まで上がると調整しやすくなり、現在75%あたりまで上昇しているので、ここから先は調整の可能性を秘めています。
上値は、節目となる52000円を突破したことで節目となる53000円。
下値は、50000円の節目やその下は、各移動平均線がポイントとなります。
<上昇要因>
・良好は決算発表、上方修正など
・円安水準の継続
・米国利下げへの期待
・25日、75日、200日移動平均線でパーフェクトオーダーを形成
<下落要因>
・日経平均株価PER19倍以上で高水準による調整
・急激な円高水準になった場合
・決算発表後の材料出尽くし感






