【日本株】日・米企業決算への期待と地政学リスクが交錯、日経平均は上値の重い展開か

2026.10.19 Mon

【日本株】日・米企業決算への期待と地政学リスクが交錯、日経平均は上値の重い展開か

<先週の動き>

13〜16日の日経平均株価は週間で3706円(5%)安となり、15日には64425円と1カ月ぶりの安値を付けた。

コアウィーブの信用不安が引き金となり、巨額投資の持続性や収益力への懸念からAI・半導体株が軒並み売り込まれた。

 

<今週の動き>

今週は、前週末の米国株市場で人口知能(AI)・半導体関連銘柄などが売られ、主要3指数がそろって下落したことで、東京市場も売りが優勢となり、下落してスタート。

今週の日経平均株価は、方向感に乏しく、上値の重い不安定な展開が予想される。日米で企業決算の発表が徐々に本格化し、好業績への期待が相場の下支え要因となる一方、米AIインフラ企業コアウィーブの社債価格急落をきっかけとした信用不安が引き続き投資家心理の重荷となりそうだ。

また、地政学リスクの高まりにも警戒が必要だ。中東情勢の緊迫化に加え、ロシアとウクライナの戦闘激化に対する懸念も強まっており、原油の供給不安が再燃している。こうした状況を背景に原油価格には上昇圧力がかかり、今後の情勢次第では1バレル=100ドルを再び上回る可能性も意識される。原油高は企業のコスト負担増加やインフレ圧力の再燃につながるだけに、株式市場にとってはマイナス材料となろう。

一方、今週は米国でメタやテスラ、日本ではディスコなどの決算発表が注目される。市場ではコアウィーブを巡る信用不安の影響を見極める動きが続いているが、メタをはじめとする大手ハイパースケーラーの好決算やAI関連投資の拡大方針が確認されれば、過度な懸念が後退するきっかけとなりそうだ。

特に、AI関連企業の業績や設備投資動向は、日本の半導体関連株の株価形成にも大きな影響を与えるとみられる。

もっとも、翌週の26~30日には日米欧で重要な金融政策イベントが控えており、金融政策の先行きを見極めたいとの思惑から、投資家が積極的に持ち高を傾ける動きは限られそうだ。

日経平均は先週の大幅下落によって短期的な過熱感が和らいでおり、値ごろ感からの押し目買いも期待される。

ただし、地政学リスクやAI関連企業への信用不安がくすぶるなか、積極的に上値を追う展開は想定しにくい。今週は企業決算を手掛かりに個別物色が進む一方、指数全体では戻り売りに押されやすい、上値の重い展開を予想する。

 

 

【日経平均株価(日足チャート)】

※移動平均線は、25日(緑色)、75日(赤色)、200日(紫色)を表示。

※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。

 

日経平均株価は、200日移動平均線を上回って推移しており、上昇トレンドは継続している。ただ、25日が75日移動平均線を下回っており、目先は弱い展開が想定される。

この2か月間は、25日移動平均線に大きな動きはなく、方向感に欠けるレンジ相場となっており、今週はサポートラインを割るかどうかが注目です。

上値は25日、75日移動平均線で、その上は70000円

下値の目安としては、200日移動平均線でその下は心理的な節目となる60000円となります。

RSIは40%近辺でまだ下値余地は残されており、注意が必要です。

 

  

<上昇要因>
●日米企業の好決算期待

●AI関連株への懸念後退

●押し目買いの流入

 

<下落要因>
●地政学リスクと原油高

●AI関連企業への信用不安

●金融政策を巡る不透明感