【日本株】石破氏当選で週初は暴落するも、堅調な米国市場を背景に下落は限定的!
先週は、堅調な米国株市場を背景に上昇基調となり、更に27日(金)の自民党総裁選では、アベノミクスの後継者とされる高市氏の当選が期待されたことから、為替は円安となり日経平均株価は一気に上昇し、後場は高値で引きたわけですが、その後の決戦投票では石破氏が勝利して、円は急落、日経平均先物は2,000円以上暴落するといった混乱が生じました。
石破氏は、高市氏とは正反対の経済政策を掲げており、金融所得課税の強化に言及するなど増税路線であり、財政出動についても積極的でありません。
よって、日銀の利上げを後押しする可能性のある首相の誕生は、株式市場にとってマイナスになりかねないのです。
ただ、株式市場での大幅下落は、今後の衆院解散選挙でも自民党にとって痛手となるはずなので、既に石破氏の発言は少しずつ緩和的なニュアンスに変わってきているようにみえます。
よって、今週は暴落して始まるも下げ続けることはないと考えて良いでしょう。
次の政治イベントは、結局早期に行うことになる、衆院選にうつり、10月27日投開票で行う方針が固められました。
万が一自民党敗北となった場合は、政局不安で市場にも影響を与えることになるでしょう。
さて今週は、米国での指標発表が相次ぎ、10月1日にISM製造業景況指数、2日にADP雇用統計、3日にISM非製造業景況指数、4日に雇用統計の発表があります。
特に注目なのは米雇用統計で、年内残り2回の11月、12月FOMC(米連邦公開市場委員会)における利下げ幅が0.25ポイントか0.50ポイントになるのかの判断材料となります。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。
※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。
週初は暴落して始まるも、200日移動平均線がサポートとして働くかが重要なポイントとなります。
大きく下回るようなことになると、10月は厳しい相場も想定されます。
36,000円の節目あたりは、下限としてみても良いでしょう。
ただし、200日移動平均線あたりで下落が止まれば、堅調な米国株市場を背景に上昇に転じる可能性も高いです。
<上昇要因>
・米国の利下げを背景に、堅調な米国株市場、
・ダウ最高値更新
・200日移動平均線がサポートした場合
<下落要因>
・急激な為替変動(円高方面)
・米国の主要経済指標で悪化した場合
・200日移動平均線を下回った場合