【日本株】米・感謝祭明けのクリスマス商戦に期待!堅調な米国株市場が牽引役
先週は、決算シーズンを通過したことで材料難であったことや、トランプトレードの一巡、更に、ロシア・ウクライナ情勢を巡る地政学リスクへの警戒から積極的な売買が手控えらたこともあり、軟調に推移しました。
また、期待度の高かった米エヌビディアの好決算と強気の売上見通しがあったことで、引き続き、日本企業の関連株は底堅さを維持しているが、上値の重たい印象があり、日経平均の押し上げに寄与する展開になっていません。
セクター別では、銀行株が好決算と引き続きの金利上昇期待などから堅調に推移し、日本株市場を牽引している。
今週は、引き続きロシア・ウクライナ情勢は気になるものの、先週下げた分のリバウンドに期待できるが、様々な面で米国の独り勝ちが鮮明化されており、特に海外からの日本買いの意欲は高くないと考える。
米国では28日に感謝祭があり翌日の金曜日が小売店などで大規模なセールが実施される「ブラックフライデー」で、感謝祭明けからクリスマス商戦が本格化してくることになるため、個人消費の動向を見る上で売上などに注目されます。
また、米国の経済指標においては、経済指標では26日に、10月新築住宅販売件数、CB消費者信頼感指数、27日に7~9月期GDP改定値、10月耐久財受注、米10月PCE(個人消費支出)デフレーターなどが発表されます。
さて、日経平均株価のチャート分析にはります。
【日経平均株価(日足チャート)】
※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。
※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。
日経平均株価のチャートは、3本の移動平均線の中で推移している強弱がない状況となっています。
トレンドが出ていないため、移動平均線が機能していない可能性が高いです。
3本の移動平均線を超えて時間が経過すれば上昇トレンドとなりますが、程遠い状況です。
上値は4万円、下値は75日移動平均線あたりとなります。
RSIも50%前後をうろうろしており、方向感のない相場であることがよくわかります。
<上昇要因>
・堅調な米国株市場
・米ドル円が150円以上にあり円安傾向にある
<下落要因>
・急激な為替変動(円高方面)
・日経平均株価に割安感はない
・ロシア、ウクライナ情勢における地政学的リスク