【日本株】自民党の他党との連携などに注目で、様子見ムードか。

2025.10.14 Tue

【日本株】自民党の他党との連携などに注目で、様子見ムードか。

<先週の動き>

先週の日本株市場は、自民党新総裁の誕生を受けたいわゆる「高市トレード」に加え、米国株市場でナスダック総合指数が過去最高値を更新するなど、海外市場の強い流れを背景に堅調な推移となりました。とりわけ、半導体関連株やAI関連株が再び物色の中心となり、日経平均株価は史上最高値を更新。市場全体としても高値圏での推移が続きました。

 

一方で、今回の上昇は一部の大型ハイテク株への資金集中による側面が強く、相場全体の広がりという意味では限定的な印象も残ります。中小型株や内需関連株の動きには力強さが見られず、上昇トレンドが市場全体に波及しているとは言い切れない状況です。

 

<今週の動き>

政局不透明感から軟調スタート

今週の日本株市場は、首相指名選挙において高市氏が正式に指名されるかどうかを見極めたいとの思惑から、模様眺めムードが強まりそうです。公明党の連立離脱が決まり、史上初の女性首相誕生の可能性をめぐって政局が流動化しており、政治運営への不透明感が高まっています。こうした状況を受け、週初の日本株市場はやや売り優勢で始まり、軟調なスタートとなりました。

米国株は懸念後退で堅調推移

一方で、米国市場では貿易摩擦への警戒感が和らいでいます。トランプ氏が中国製品への100%関税上乗せ方針を示したことで一時的に市場は神経質な動きを見せましたが、その後、自身のSNS投稿で「中国については心配いらない。すべてうまくいく」と発言したことを受け、米中関係への過度な懸念が後退。結果として米国株市場は大幅上昇でスタートし、リスク回避姿勢は一服しています。

 

日本株は政局次第で方向感を模索

今週の日本市場では、政治情勢の行方が最大の焦点となりそうです。仮に自民党が他党との連携を進め、高市新総理誕生の可能性が高まるようであれば、「高市トレード」と呼ばれる政策期待による買いが再び強まる可能性があります。一方で、政権交代など市場がサプライズと受け止める展開となれば、投資家心理が急速に悪化し、リスク回避の動きが強まるおそれもあります。

 

 

 

 

【日経平均株価(日足チャート)】

※移動平均線は、25日(紫色)、75日(赤色)、200日(青色)を表示。

※RSIのパラメータ値は14。売られ過ぎ20%、買われ過ぎ80%で表示。

 

ローソク足が、25日、75日、200日移動平均線の上にあり、非常に強い相場であることがわかります。

RSI70%80%近辺まで上がると調整しやすくなるのが、この数か月続いています。い

 

上値は、先週の高値48600円近辺で、その上は節目となる49000円。

下値は、45000円とそれ以下は各移動平均線がポイントとなります。

 

  

 

 

 

<上昇要因>

・自民党の他党との連携などで、高市新総理誕生への期待が上がった場合

・堅調な米国株市場(AI、半導体ハイテク株牽引)

25日、75日、200日移動平均線でパーフェクトオーダーを形成

 

 

<下落要因>

・自民党政権交代に繋がるような動きとなった場合

・米中の貿易摩擦再燃

・急激な円高水準になった場合